循環器科は、心臓や血管に関する病を扱う診療科です。具体的な病名としては、心不全や狭心症、動脈瘤などが挙げられます。循環器科の看護師の役割の中で特徴的なのが、心電図の読み取りです。IN/OUTバランスの乱れによって悪化するケースもあり、患者の状態を把握するためにも注意深く読み取ることが欠かせません。心電図の読み取りに精通した看護師となると、心臓の状態を知って医師の指示の根拠も理解できるようになります。
患者に対する生活指導も、循環器科の看護師の仕事の1つです。循環器科で扱う病は、生活習慣による影響を受けるため、飲水制限や食事制限が必要な患者も多くいます。生活に制限が必要な患者に対して、丁寧に説明しながら指導を行っていくことも看護師の大切な役割です。心臓の状態と照らし合わせ、退院後にどのような生活を送っていくかを、患者と一緒に考えながら指を行っていきます。
心疾患を扱う診療科なので、急変対応が求められる場面が多いです。命に関わってくるケースもあるので、緊迫するの中で迅速に行動する判断力も求められます。特に、早朝や深夜など発作が起こりやすい時間帯では、連続して急変対応に迫られるケースもあるため体力が重要です。患者の状態をアセスメントして注意深く見守り、時には急変が起こる前に先手を打って対応することも必要になってくるでしょう。命に直結する緊迫感のある仕事ではありますが、その分命と向き合うことになり、やりがいも大きいです。